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耐性マイコプラズマ肺炎の治療はミノサイクリン

2020年02月07日
夫婦を診ている医者

マイコプラズマ肺炎の治療は、多くの医療機関でマクロライド系抗生物質アジスロマイシンを主成分とするジスロマックが子供から高齢者まで第一選択薬となっています。
2016年の様にマクロライド系耐性マイコプラズマ肺炎が流行した際には、ミノサイクリンを主成分とするミノマイシンやトスキサシンなどの治療薬が処方されています。
マイコプラズマ肺炎は、マクロライド系抗生物質ジスロマックを投与後48時間~72時間以内に発熱症状を抑制する事が出来ない感染患者は約90%の確率でマクロライド系耐性マイコプラズマ肺炎に感染していると考えられます。
そのためマクロライド系抗生物質以外のテトラサイクリン系のミノサイクリンなどの抗生物質が1週間~2週間程度投与されています。

テトラサイクリン系のミノサイクリンは、ジスロマックと同様にマイコプラズマ肺炎を引き起こすマイコプラズマ属の真正細菌に対してタンパク質の生合成を阻害する事で細菌の増殖を抑制する医薬効果を発揮するタンパク合成阻害薬です。
人間のリボゾームとは構造が大きく異なる真正細菌のリボゾームのサブユニットと選択的に結合する事でタンパク合成阻害効果を発揮します。

ミノサイクリンは、真正細菌のリボゾームの50sサブユニットと結合するジスロマックとは異なり、リボゾームの30sサブユニットと結合する事でマクロライド系耐性マイコプラズマ肺炎にタンパク合成阻害効果を発揮します。
マクロライド系抗生物質に比べて強い抗菌作用を発揮する事でマクロライド系耐性マイコプラズマ肺炎に対してもタンパク合成阻害効果を発揮します。
テトラサイクリン系抗生物質ミノサイクリンは、ジスロマック同様に人間の細胞に対してタンパク合成阻害効果を発揮しないので副作用の少ない治療薬とされています。
ジスロマックなどのマクロライド系抗生物質に比べて高濃度の最小発育阻止濃度が必要とされるので服薬量が多く、マクロライド系抗生物質よりも副作用症状を発症しやすい特徴を持つ抗生物質でもあります。

ミノマイシンを使用する上での注意点

ミノサイクリンは、便や尿と共に医薬成分のほとんどが排泄されるので副作用が少なく安全性の高い抗生物質とされていますが、抗生物質なので他の抗生物質と同様に腹痛や食欲不振、頭痛などの副作用症状を発症する服用者もいます。
肝臓の薬物代謝酵素によって代謝されるの為、肝臓の機能が低下している高齢者や肝臓の持病を抱えている感染患者に対しては慎重投与が求められます。
肝臓の機能に問題の無い感染患者も重篤な肝機能障害を発症するケースも稀にあります。
また、ミノサイクリンは腎臓から尿としても排泄されるので急性腎不全や間質性腎炎などの重篤な副作用を発症するケースがあります。
体質や体調によっては血液障害や急性膵炎、精神系障害、ビタミン欠乏症などの副作用症状を発症するケースもあるので少しでも体に変調を感じたら速やかに医療機関に相談する必要があります。

ミノサイクリンは、抗生物質なので他の薬剤との併用による薬剤相互作用にも注意する必要があります。
特に血栓の形成を予防する抗凝血剤や免疫抑制剤メトトレキサート、強心効果のあるジゴキシンなど医薬効果を過剰に高めてしまう医薬品との併用は医師の指示に従う必要があります。
ミノサイクリンは、マクロライド系抗生物質耐性マイコプラズマ肺炎に対して医薬効果の高いテトラサイクリン系抗生物質ですが、副作用の問題から8歳以下の子供への投与は禁忌とされています。
テトラサイクリン系抗生物質には、8歳未満の子供に限らず歯に色素沈着を引き起こす歯牙着色と呼ばれる副作用があります。
歯牙着色は1度発症してしまうと歯についた着色を抜く事ができないので永久歯に生え変わる前の8歳未満の子供に対しての投与は禁忌とされています。

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